多元惑星<イデアス>に刻印されたイナリ・ドラゴン伝説「イデアの森の秘密(プロット)」

古より地球に息づいてきた美しい森が次々と人間の手によって破壊され、 そしてその世界の秘密を握っていた森の番人の精霊もその姿を消していく。

そこで、それを憂慮した太陽系の多元性に身を置く星の看守者なる賢者は、 神聖なる森だけは破壊されない前に、その森ごとある次元に移すことにした。
その神聖なる森の名は<イデアス>。実はこの森の名は、星の看守者であり、星の旅団の長老でもある<ロウアン(榔杏)>が、生命の秘密を解き明かした人間だけに多元惑星<イデアス>の入植の許可が下りるという、その多元惑星<イデアス>から名をとったものだ。

また賢者は、その次元と人間の住む次元の間に高振動で開く霊磁場を造り、 澄んだ魂の人たちだけが夢見という形で行き来できるようにしたのだった。 その森に足を踏み入れる者は、誰でも、いつでも、その森にとっては初めての侵入者となる。つまり、人間ひとりひとりに対する多元時空となっているのだ。

その森の話はやがて人々の間で噂となり、いつしかそれを<イデアの森>と呼ぶようになった。ところが、スが欠け落ちてしまったので、その後の人間の世界には明日が見えなくなってしまったのだという。

賢者はまた、その森の中央にある湖に、惑星間移動のためのバイオプラズマモデム(生体光化転換装置)を装備した。そこでその装置を作動させる任務を、太古より世界中の深山幽谷に棲息するタオドラゴン(タオを修得した最上級のドラゴン)に与えた。因みに、それをわが国では古来より龍神と呼んできた。

但し、そのタオドラゴンを呼び寄せるには<三つの条件>があった。 まず、その湖に百二十一体のタオドラゴンを集結させなければならないこと。 次に、どこに棲んでいるか知れないタオドラゴンをその湖に招き寄せるには、その脳の中にある光の結晶体が唯一反応するという、<青の宝石>の名を持つ<湖水の妖精>の存在が不可欠であること。そして、その<青の妖精>の持つ青のクリスタルに<生命の永遠なる光を与える者>の存在である。
タオドラゴンには他のドラゴンと見分ける印がある。タオを修得したときに老師から胸に刻印されたものである。それは宇宙創生の原始図だ。身を潜めるためにタオドラゴンはさまざま姿に変身するのだが、この印だけは隠すことはおろか、他の図柄に変化させることもできないでいる。なぜならそれは、天の掟をもって記された誓いの印だからだ。

ところで賢者は、その聖なる森を次元移動するときに、前もってその妖精を多元惑星<イデアス>から呼び寄せる予定だったが、地球上の水があまりにも汚染されてきたため、その湖水を聖化するのに手間取ってしまった。そうしているうちに、<青の宝石の名を持つ妖精>は一人で地球にやって来てしまったのだが、どういうわけか辿り着いたところは人間の住む世界。というわけで、その聖なる森には、<生命の永遠なる光を与える者>どころか、<青の宝石の名を持つ妖精>すら存在しない状態だ。そこで<ロウアン>は、二つの存在を探し当てるために、天使を人間の社会に送り込むことにした。

一方、妖精は、人間の世界である男性と運命的な出会いをすることになる。ところがそのことで妖精の記憶をまるで失ってしまう。男性の方もその妖精と出会ったことで体に変化が起こり始め、さらに、不思議な少女(実は天使)が手に持つクリスタルボ-ルが目に止まった瞬間から、これまでに経験したことのない奇妙な世界へと入り込んで行く。そのときから男性は、頭の中で何かをイメージしたら耳のそばで振動音がして、そのまましばらくの間意識を失い、意識が戻ったときには変な夢を見たという体験の繰り返しをするようになる。

それは実は、賢者が湖に置いたバイオプラズマモデムのバイブレーションと少女の手に持つクリスタルボールの光の波動とがリゾナンスしているためで、その装置は、心の澄んだ者が意識を集中し、脳裏に何がしかのビジョンを描き始めると、その装置に振動が起こり始めるという構造になっているのだ。

 ところが、このシステムの秘密を握った闇の勢力は、ある妖術使いを使って少女を監禁し、聖なる森の破壊を目論み、その森の秘密を聞き出そうとする。
人間の女性の姿に変容した妖精は熊野で知り合った巫女の女性と友人になり、運命的な出会いをした男性とその友人である修験僧の四人でその少女を探しに 信州の山奥まで出かけて行くことになる。そして人類の未来はその四人に託されて行くことになる。そして遂に、日本に隠れ棲んでいたタオドラゴンがその姿を現すことになる。さて、青の妖精と光を与える者は、否、人類は果たして多元惑星<イデアス>に無事シフトすることができるのだろうか・・?